‖ M E N U ‖ |
||
「山下×ダツ?」 初コラムです。大した内容ではないですが、最後までお付き合いください。 高校の時にすごく影響を受けた一冊を体験を基に紹介します。 著書「超二流のススメ」 体に染み付くぐらい読んだんですが、なにぶん10年以上前のことでいいように解釈しているところも多々あると思いますが、悪しからず。もう一度読んで書こうにも退寮の際、紛失(笑)しかも、品薄で入手不可能だそうです。 この本は、2009年心不全で亡くなった「三村敏之氏」の著書です。三村氏は、広島カープ一筋で1979年1980年と日本一に貢献した名プレーヤーです。 引退後は監督を努め、五年間で4度のAクラス。広島の経済力等を考えると素晴らしい功績ですね。内容は、選手監督を通じて感じた事を書かれています。 Wikipedia参照 この本と出会ったのは、高校2年生の頃です。自分達が一番上の代になり、少しずつ一軍二軍と実力で分けられることが多くなってきた時でした。ちなみに自分は、二軍です。二軍だと勿論公式戦には出れない。遠征に帯同できない。本球場でバッティングができない。本球場というのは、メイングランドのことで、本球場の他に雨天練習場という狭いバッティングゲージが二ヶ所あり、二軍はそこで日々一軍を夢見て打ち込むのです。だからといって、完全に分業ではありません。時に本球場で打たせてもらえることもあります。 しかし、そんな悔しい毎日を過ごしている時に、親戚のおばちゃんが広島ファンで「良かったらこれ読んでごらん?」ということで読みました。 『二流は一流を越えられないが、超二流は一流を越えることがある』 どうゆうことだ?と思いました。けど、超二流を理解することで納得ができたんです。超二流とは、特出した武器をもつ者のことを指すそうです。要するに、能力の総合では負けるが、自分の得意な事をとにかく磨き、誰にも負けない武器にして一流を越えるということなのです。例えばどんな球がきても右に打つことができる元巨人大道。バントが百発百中できる元巨人川相。豪速球はないけど、誰も打てない自慢の変化球があってワンポイントリリーフができる元阪神遠山。なんでもいいんです。能力だけに捉われず、マネジャー業や人生にも当てはまると僕は思いました。この超二流というのは、自分の生きる道を見つけるということにつながるのではないでしょうか。 自分はたまたま誰にも負けない足の速さを持っていました。とにかく走塁を磨きました。幸せなことに二軍から唯一、一軍でレギュラーメンバーになることができました。(最後の夏は応援席でしたが…) 短所をなくすことも大事ですが、長所を見つけて磨くことの方がもっと重要なのでは、と考えさせられた一冊でした。 できないことを試行錯誤考えてるよりも、できることをとにかくやり続ける方が人生楽しいんじゃないか?と僕は思います。 すごく前向きな考え方ですね。そうすると、自然とできないことができるようになってたりするんですよね。 かくいう自分も子どもの頃は、モジモジして、クヨクヨ考えるタイプでした。プレッシャーに弱かったり、周りの事を気にしたり等々…。 しかし、この本のおかげで得意な事を見つけ、自信を持つことができたので変われました。 何事もやっぱり前向きな方が上手くいくんですよね。 この後は、ダツさんに今までどんな野球人生を送ってきたのかインタビューしました。小学校〜高校までの生い立ちや練習等々。赤裸々に答えてくれたので、お楽しみください。高校〜現在や女性遍歴は、また次のコラムにでも聞こうかと思います。 山下 これからよろしくお願いします。 ダツ こちらこそよろしくお願いします。一人芝居は恥ずかしいですね。 山下 そうですね。でも淡々と行きますよ。早速ですが、ダツさんは、いつから野球をはじめたんですか? ダツ 親とキャッチボールしたりしてたのは、幼稚園ぐらいからです。けど父親が誘わないとしなかったですね。運動が苦手だったので嫌いだったんです。 山下 では、いつから運動が好きになったんですか? ダツ 小3ぐらいですかね。 山下 それはなぜ? ダツ 活発なクラスで放課後必ずクラス全員集まって、学校で野球したり、ドッジボールをしたりしてたからですね。それでも、父親が誘わないとキャッチボールはやりませんでしたね。 山下 今のダツさんでは、考えられませんね。では、野球チームに入ったのはいつですか? ダツ 小5です。 山下 それは硬式ですか?しかも遅くないですか? ダツ 軟式です。まぁ遅いですね。小1からずっと誘われてたんですが、恥ずかしがり屋だったので拒否してました。 山下 そこからダツさんの野球人生が始まったわけですね。 ダツ そうです。父は土日必ずチームのコーチをしてくれ、平日は丸めた新聞紙をボール代わりに、母とティーバッティングしてました。平日の仕事終わってからは、父がスイングを見てくれました。 山下 どんなチームでしたか? ダツ 個々の能力は大して高くなかったんです。けどチームワークと保護者のサポートが良くて、小6の時に関西で二位になりました。 山下 どんどん野球が好きになってきた頃と思いますが、中学からは? ダツ 地元の硬式野球に皆で入ってやろうってなったんですが、坊主が嫌で皆入りませんでした(笑) 山下 では皆中学の野球クラブに? ダツ 僕は入りましたが、それぞれバスケしたり、ラグビーしたりバラバラになりました。 山下 中学ではどんな練習を? ダツ 先生はほぼ素人同然だったので、学校では大した練習はできず、休日に父が練習を手伝ってくれて、皆で基本的な練習をしてました。 山下 当時はどんな選手でしたか? ダツ 当時はまだ右打ちで外野をしてました。ちょうど自分の代になるころに左打ちに変えました。 山下 それはなぜ? ダツ 体育の時間に缶けりをしてこけてしまい、左手首を骨折して、筋力のバランスが狂ったのと、右でいい成績を残してなかったので、父に左にしろと言われて… 山下 じゃあその骨折がなければ ダツ 左にしてないかもしれませんね。けど缶けりでボクをこかして、骨折させてしまった中国人は、ボクが学校に来るまでいじめられてましたけど(笑) 山下 左打ちに変えてからはどうでしたか? ダツ 始めはボールに当てるのもままならなかったんですが、ボールを当てる練習をしていると、力のない当てるスイングになってしまうので、ひたすら素振りと空振りの練習をしました。 山下 どれくらいの期間でものになりましたか? ダツ ギプスをしてる期間が半年弱あったので、その間ずっと走り込みと右手だけでスイングしていた事でギプスとれてすぐに打てるようになりました。 山下 ではそろそろ高校の話をお願いします。 ダツ そうですね。入学当初は、体力トレと球拾いが1ヶ月続きました。 山下 厳しかったですか? ダツ 勿論(笑)入って1週間は修学旅行気分。そこからホームシックにかかって、入学後から1ヶ月たつ頃には10人近く辞めました。 山下 全体練習はどんなメニューでしたか? ダツ 平日は、学校終わってすぐに下校して、自転車で球場まで全力ダッシュなんです(笑)練習の準備は一年生がするので、先輩より遅く帰った日には、地獄が待ってます。だから自転車で原チャを抜かすなんて事も(笑) 練習は、とりあえずバッティング練習中心です。本球場には、ストレートマシンが2台とカーブのマシンが1台あるので、それをセットします。で一軍が打ちます。 山下 それ以外の選手は? ダツ 守りながら、順番に雨天練習場で打ちに行きます。雨天練習場には、二台のマシンがあります。 山下 その次はどんなことを? ダツ 大体4時から練習開始で、バッティングを2時間近くやった後シートノックですね。小一時間やって走り込み等したら、7時半ぐらいになるので、そこから整備をして着替えて飯ですね。 山下 他に厳しかった事は? ダツ 食事ですね。打のチームを作る監督だったので、パワーをつけさせる為に食事に気を配ってました。寮に専用の調理師がついてかなり食べさせられましたね。入学当初は、54キロだった体重が引退時は64キロですからね。 山下 それは、すごいですね。食事の後はどんな事を? ダツ 食事の後は、自由なので練習で疲れた人は、ゆっくり休んでますが、自主トレする人も。 山下 ダツさんは? ダツ 勿論自主トレ行ってました。けど一二年生の時は、付き人になることもあるので、自分の練習よりも手伝いですね。 山下 付き人ですか? ダツ 同じポジションや同じ故郷など共通することがあって、気に入られたら付き人になるんです。僕もショートのレギュラーの人の付き人になりました。ちなみに横浜の人でした(笑) 山下 自主トレではどんな練習を? ダツ それぞれ違いますが、僕達はまずティーバッティングをしてノックをしてというメニューでしたね。 山下 毎日だと飽きませんか? ダツ メニューは同じでも内容を変えたり、いろいろ工夫しました。 山下 ちなみにどんな工夫を? ダツ 例えばティーもバットの重さが違うものを三本用意して打ったり、ノックも素手で受けたり遊びながら、新しいプレーを考えたりしました。 山下 重さを変えるというのは? ダツ スイングっていうのは、パワーとスピードとミートが重要でパワーをつける為に重いバット。ヘッドスピードを上げる為にノックバットのような軽いバットで、ミートは短いグラブハンマーのようなバットを使ったりです。他にもティーにはいろいろ種類がありますよ。 山下 なるほど工夫で飽きないようにしてたんですね。では土日の練習は、どんな練習をしてましたか? ダツ 土日は、8時からアップや走り込みを一時間やって、12時までひたすらバッティングです。とにかく打つ。 山下 バッティングの間は交代で雨天練習場ですね? ダツ そうです。本球場のバッティングは、三ヶ所同時に打つので集中してないと、どこから飛んでくるか分からないんです(笑)。だから、守備の練習にもなるんです。けど、三ヶ所同時に行うので時々ケガする人もいました(笑) 山下 午後からは? ダツ 午後からは、マシンを使ったシートバッティングですね。状況に応じたバッティングと同時に守備の練習にもなります。 山下 なるほど。表裏一体ですね。 ダツ 野球は陰と陽。表と裏ですから。自分がされて嫌な事をすれば点につながりますからね。 山下 シートバッティングの後は? ダツ 守備中心のメニューでケースノックですね。シートバッティングでの反省やポジショニングや動きの確認等です。 山下 それで終わりですか? ダツ いやいや(笑)まだそれで4時ぐらいですから、そこからシートノックですね。しかもラウンドボールを延々やってから、ボール回しつきのノックなので、立ち止まってることがないんです(笑) 山下 これで終わりでしょう? ダツ ノックの内容が悪ければ、ポール間のインターバルダッシュとかもしますよ(笑) 山下 それは本当に大変でしたね。 ダツ そうですね。けど自分で決めた事だし、単純に野球だけに没頭するだけでしたから、今より楽ですし、いろいろ学びましたから。 山下 じゃあまた寮生活をしたいですか? ダツ 二度といきませんね(笑)寮が山の中だったので、夏場は風の谷のナウシカに出てくるような虫がウジャウジャいましたし(笑) 山下 それは怖い(笑)では本日は長々とありがとうございました。次回は、高校〜現在で、女性遍歴も交えながら… ダツ それは、ダークな部分もあるので、直接聞いて下さい(笑) 山下 そうですか。残念。ではまたお願いします。 ダツ こちらこそまたお願いします。 |
||
![]() ![]() |
||
Copyright (C) 2005- CBT-10, All Rights Reserved. |