‖ M E N U ‖




「野球を考える」

 皆さんは何か物事を行おうとする時

 @何も準備しないで臨む
 A適当に準備して臨む
 Bシミュレーションをしっかり行い万全の状態で臨む

 どのパターンで行動することが多いですか?
 私はといえば、@のパターンはほとんど皆無だと思いますが、Aのパターンが普段の生活の中でも非常に多いような気がします。
 理想はといえば、Bの状態で行動できれば、自信を持って行動できるし、いろいろな場面に遭遇しても適宜対応できると思います。
 ところが、私は本来怠け者の性格であり、万全の状態で行動したという記憶はありません。多分、この先の未来においても同じことだろうな?という感じがします。

 前置きが長くなってしまいましたが、「野球」に置き換えて考えてみた場合はどうでしょうか?
 Bのパターンだ、という人はめったにいないのかもしれませんが、Bのような状態で臨むために厳しい練習を行い、万全に近い状態を作りだそうとしていくのではないのでしょうか。
 「草野球」で考えた場合、練習時間というのは非常に限られてきます。もしくは、練習はほとんどしない、試合のみである。というチームもあると思います。したがって、万全の状態で臨む、なんてことはほとんどの場合ありえないことではないでしょうか?

 それならば、どうするのかということですが、「体を使った練習」はあまりできなくても、「頭の中での練習(シミュレーションや思考能力)」はある程度可能なのではと思います。(あくまでも私見ですが)
 それならば、具体的にはということになりますが、「草野球」でプレーをする人達は、いわゆる「野球経験者」といわれる人がほとんどかというと、チームによってはそのような場合もあるかと思いますが、そうではない人達もたくさんいます。したがって、個々のレベルに合った方法がベストだと思いますので、個人的にこの場で書くのは難しいのですが、私が思うのは、「野球」をいろんな角度から勉強することではないかと思います。「野球」というスポーツは皆さんも知ってのとおり、「投げる」「打つ」「走る」「守る」という動作と「戦略を考える」という思考力の部分もあり、その時の状況によって全く違う動きや考え方が必要になってきます。それらに対応していく上で必要なことが、「肉体的」なことと「頭脳的」なことのマッチングではないでしょうか。双方を満たしているのが当然「プロ野球選手」であったり、その予備軍の人達だと思います。私はといえば、「肉体的な部分と頭脳的な部分」がかなりミスマッチしている状況であり、「肉体的」な部分のレベルダウンは恥ずかしながら、見た目にも隠せず年々衰える一方です。

 そんな私を含めた、我々「草野球人」としては、せめて「頭脳的」な部分を個々のレベルで準備し、時にはシミュレーションしたりして、その後プレーできれば、より「楽しく頭脳的な野球」?になるのでは、と考えます。
 最近本屋さんに寄った際に、「野球」に関する本(入門編〜プロ野球OB著書などなど)を立ち読みしたり、購入する機会が増えましたが、私が幼少の頃読んだ本と違い、かなり読みやすく、あまり偏った意見での書き方がされていない書籍が多く(私がそう感じただけかも?)、非常に受け入れ易くなった気がします。どの本がお勧め、というのは何ともいえませんが、秋の夜長「野球」に関する本を何冊か読むのもよいかもしれません。
 今回のコラムは具体的な内容ではなく、解りにくい部分が多々あったかと思いますが、とりあえず自分自身の中で「打撃」「守備」・・・という区分けをして、頭の中で各プレーの状況を考えながら、レベルアップを目指していただければと思います。
 なお、詳細編はまた次回のコラムで取り組みたいな〜と考えています。(本当かな〜・・・)

 最後に、野球のルール確認という意味を込めて、「草野球」でも非常に多い「振り逃げ」について確認してみたいと思います。

「振り逃げ」というのは、スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合には打者はアウトにはならないというものです。この打者をアウトにするには、打者にタッチするか、一塁に送球しなければなりません。これより以前に、打者が一塁に行けばセーフとなります。ただし記録上は三振です。
また、振り逃げはどんな場合でもできるわけではなく、次の場合のみ可能です。

(1) 無死または一死で、一塁に走者がいない時。
(2) 二死の時(走者の有無は関係なし)。


つまり、捕手が故意に落球することで併殺が取れるケースでは、振り逃げはできなくなっているのです。
それから「スリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合」ですから、打者がバットを振ったかどうかは関係ありません。振り逃げという言葉に惑わされて誤解している人も多いのではないでしょうか。
また、「正規の捕球」とは、投球が地面に触れる前にミットか手で確実に捕球することですから、

 ・ワンバウンドの投球を空振りし、それを捕手がミットで捕った場合
 ・投球が捕手のユニフォーム、マスク、プロテクターなどの用具にはさまった場合


にも振り逃げが可能となります。                         規則6.05(c)6.09(b)

なお、よくある質問で、二死満塁で振り逃げした場合、ボールを拾った捕手が本塁を踏めば三塁走者をアウトにできるのかどうか?というのがありますが、正解は「アウトにできる」です。
公認野球規則の中に「振り逃げ」という言葉は記載されていません。ルール上は、上記(1)および(2)の状況でスリーストライク目を捕手が正規に捕球できなかった場合、打者は走者になるという事を定めているに過ぎません。この「打者が走者になる」という事の意味を考えれば、正解は容易に導き出す事ができます。打者が走者になった場合、塁が詰まっていれば、それらの走者には進塁の義務が生じます(=フォースの状態におかれるわけです)。つまりフォースアウトが取れるという事です。
また、この事は、なぜ上記(1)および(2)以外の時に振り逃げができなくなっているかという理由からも想像がつきます。これは、捕手がわざと落球して姑息なダブルプレーを取るのを防ぐ事を目的としたルールであり、つまりそれは、走者がフォースの状態に置かれる事を示しています。そうでなければダブルプレーの取りようがありません。
そもそも今から100年以上前のアメリカのルールでは、3ストライクを宣告された打者は一塁へ走らなければならない、という事だったそうです。つまり3ストライクというのはゴロを打った場合と同じ扱いだという事で、3ストライクは三振で即アウトなんていう概念そのものがなかったわけです。それがだんだん変わってきて、今のように置かれた状況によって3ストライクで即アウトになる場合と、アウトにはならずに走者になる場合とに分かれるルールになったわけです。順序として、「3ストライクになったら三振で全部アウトというのが原則で、その中でアウトにならない例外ケースを作り出した」のではなく、「三振即アウトという概念そのものがない状態が先にあり、あとからそうなる場合を作った」わけです。
          (http://www.k-freed.com/baseball/index.html べ〜すぼ〜るパラダイスより)

キイチロー
トップ画面へ  コラム一覧へ

Copyright (C) 2005- CBT-10, All Rights Reserved.